粉じん計のレンタル・中古・新品、それぞれのメリット・デメリット

粉じん計とは

 

粉じん計(dust monitor)は、大気にある土石や鉱物、アスベスト、黄砂など、さまざまな物質の量を測る測定器です。これらは、少量を吸い込んでも人体に影響が出ることはありませんが、多量の粉じんを長い期間吸い込み続けると、重大な健康被害を引き起こすおそれがあります。そのため、粉じん計を使って、工事現場や解体作業が安全に進められる環境に保っておく必要があるのです。
空気の清浄さをおおまかに知りたい時にも使いますが、大気中の粉じんにどのような種類があるか、吸着して調べたい場合にも、粉じん計を使います。
おおまかな計測は「散乱光式」の粉じん計で計測します。粉じんの粒子について詳しく調査をしたい場合、そしてリアルタイムに計測がしたい時には、「ピエゾバランス方式」という計測方法で計測します。
それぞれの計測方法について、詳しく見てみましょう。

 

粉じん計の計測方法

 

大気中の目に見えない粉じんを計測する方法は、大きく分けて2種類あります。一つは、粉じんが大気中でキラキラと光る現象を利用した「散乱光式」という計測法です。大気中で光るというこの現象の「濃度」を測り、粉じんのおおよその量を計測します。しかし、これは光を利用するため、光源がない場所ではおこなうことができません。
夜間や光のない場所で計測する方法は、天びんに静電吸着させる方法です。これを「ピエゾバランス方式」といいます。この方式であれば、光のない空間であっても粉じんを計測することが可能です。ピエゾバランス方式は、天びんに吸着させることによって、飛散している粉じんの種類を調べることもできます。

 

粉じん計とパーティクルカウンターの違い

 

粉じん計と同じはたらきをする装置に、パーティクルカウンターという装置があります。粉じん計が、労働衛生や環境汚染をチェックするために使用されるのに対し、パーティクルカウンターは、より厳格な管理が求められるクリーンルームで使用されます。
大気中の粒子を調査したいという目的は同じでも、粉じん計とパーティクルカウンターでは、使われる場所が違うのですね。

 

レンタルのメリットとデメリット

 

粉じん計などの計測器をレンタルするメリットは、何といっても価格でしょう。粉じん計は高価な機器です。定期的な測定をするための粉じん計は、数十万円が価格の相場です。また、購入した後も「校正」、つまり定期的なメンテナンスが必要。その点、レンタルなら費用を安くおさえられる上、メンテナンス費用もかかりません。
いつもは自社で購入した粉じん計を使用しているけれども、サブ計測器として一台必要になったというケースでも、レンタルは便利です。メインに使っている計測器とは別モデルのレンタルを検討すると良いでしょう。
デメリットは、使い方が限定されること。レンタルは、一定期間に数回計測するだけならお得に使えますが、何度も、そして長期間に渡って使用する場合は、購入した方が安価で、便利なこともあります。

 

中古購入のメリットとデメリット

 

中古購入のメリットは、比較的安い価格で、いつでも使えるように粉じん計を手元に置けることといえます。中古の粉じん計は、新品の粉じん計よりもおよそ半額程度安いといわれています。費用をあまりかけずに機器をそろえたい時に、心強い味方ですね。
レンタルは、貸与の期間が決まっていますが、購入して手元にあれば、いつでも必要な時に必要な頻度で粉じん計を使用することができます。
デメリットは、メンテナンスで高額な費用がかかる可能性があることです。粉じん計は、定期的なメンテナンスが欠かせませんが、中古品は自分が使用する以前にどのような使われ方をしたか、知ることができません。そのため、メンテナンスをどの程度おこなっていたかも、知ることができないのです。正しいメンテナンスを施されることなく酷使されてきた粉じん計は遅かれ早かれ不具合が出るので、必ずしも安い買い物とはいえないでしょう。

 

新品購入のメリットとデメリット

 

粉じん計の新品購入のメリットは、最新のモデルを購入できることにあります。また、購入した機器は自由に使えるので、レンタル期間を気にすることなく計測が可能です。作業スケジュールも、自由度が上がりますね。
デメリットは価格。新品の粉じん計は、モデルや計測方式でそれぞれ違いはありますが、数十万円が相場です。
中古の粉じん計が、このおよそ半分である数万円前後で購入できることと比較すると、購入に躊躇するという方も多いことと思います。
予算や使用の頻度をよく考慮して、使い方に合わせたレンタルや購入方法を検討することをおすすめします。

 

 

 

まとめ

 

粉じん計は、短期間に数回使用するだけなら、レンタルで充分です。単発の現場作業などにはレンタル利用がお得ではないでしょうか。
その一方で、現場作業が長期間継続的におこなわれる、または粉じん計が必要になるシーンが多々あるケースでは、中古や新品を購入して使用した方が結果的に得になることもあります。
安全な現場環境を保つために必須の計測機器、粉じん計。どのような利用方法が最も適しているか、利用する前にシミュレーションしてみると良いのではないでしょうか。